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日々の体験記

吃音症だけど接客業のアルバイトをしてた話

 

吃音症の人がアルバイト先を選ぶ時

ほとんどの人は人と話さない仕事を選ぶと思います。

工場の仕分けやスーパーの品出し居酒屋のキッチンなど。。。

 

スーパーのレジ打ちや居酒屋の店員なんて吃音者からしたら

苦手なアルバイトです。

 

ただ僕は学生時代にやっていたアルバイトのほとんどが

接客業でした。

 

なぜ吃音者なのに接客業をやっていたかの話をします。

 

 

単純作業や力仕事が苦手だった

 

僕は小さい頃から工作や料理、重いものを運ぶ仕事が苦手というか嫌いでした。

 

力がないため重いものを運ぶ仕事が嫌いで

1時間同じ作業を繰り返すような単純作業もすぐ飽きてしまうため続きませんでした。

 

ただ人と話すのが好きで話し始めると止まらないといった少年でした。

 

初めてアルバイトをしたのが高校2年生の時。

それまで部活をしていたのでですが、1ヶ月ぐらいサボってたら除名されてましたw

(先生が他の学校に異動する時に次の先生に迷惑がかかるから除名したみたいです。)

 

カレーが好きだったのでカレーのCoCo壱に応募したのですが

志望理由で「カレーが好きだから」と言ったらそれで落とされたみたいです。。。

 

なので中学生の時、職場体験で2週間ぐらい働いてたスーパーでアルバイトすることにしました。

 

 

スーパーのアルバイトは定型文が多過ぎて吃る

 

スーパーのアルバイトはレジ打ちだったのですが

毎回同じセリフを言わなければならないのが難点でした。

 

・いらっしゃいませ

・ポイントカードはお持ちですか?

・〇〇円になります。

・〇〇円のお返しです。

・ありがとうございました。

 

などなど。。。

 

僕はポイントカードやありがとうございましたといった言葉が苦手で吃りながら言ってました。

 

そこでサボるのが得意な僕がやっていたごまかし方法です。

 

まず「ポイントカードお持ちですか?」を言わない。

ファミリーマートに行くと必ず「Tカードお持ちですか?」と聞かれる。

持っていれば出すんだから聞くなと思うのですがマニュアル大変だなと思いながら毎回出してます。

 

ということで、持っていれば自分から出すだろうと脳内変換し

僕は聞かないという選択肢を取りました。

 

実際聞かなくてポイントカード出されなくても

後々クレームをもらうことは1回もありませんでした。

 

次に苦手な数字は言わない。

僕は500円と言うのが苦手でした。

カ行・ガ行が苦手なので500円という数字が本当に苦手です。

 

なので500円という数字のお会計だったら言わないということにしたのです。

実際言わなくもレジの表示を見ている人が多いので

お客さんもお金を出してくれます。

コンビニで働いている留学生のアルバイトもたまに言わない子がいますよね。

いざクレームとか言われたら留学生のフリすればいいんです。

 

もうひとつ。

ありがとうございましたを省略して言う。

 

よく大学生で「ありがとうございました」を「あーす」とか「あざした〜」とか省略して言う人がいますよね。

それを参考にしようと思ったのです。

実際にこれを実践して「〜ました〜」や「あり×※●」などごまかして言っても

指摘させることはほとんどありませんでした。

 

最後に

 

吃音者の方とお会いすると真面目な人が多いなという印象を常に受けます。

この真面目さが吃音症を悪化させているのかなと思う時があります。

 

実際仕事でも一言一句真面目に、丁寧に言う必要ってそんなに重要じゃないんです。

お客さんはそこまで真剣に聞いていないので。

 

もし言葉をごまかしたり適当に言ったりしてクレームをもらったら

また別のかわし方を考えましよう。

僕は3パターンぐらいのかわし方で3年間働けたので。

 

吃音で話すのが嫌だから人と話さない仕事をしているといった人は

こういうかわし方もあるので接客業に挑戦してみてはいかがでしょうか。

嫌だったら1日で辞めたっていいんだから。