ucmilan

日々の体験記

吃音者の就職活動について

 

最近吃音垢のTwitterを見てると就活生がチラホラいるが 就活に苦労している印象がある。

先日NHKで放送された「ハートネットTV」でも吃音者の就職活動の様子が取り上げられていたが、面接で吃音の症状が出て吃音が原因で落とされていた。

僕は就職活動中は吃音の症状が軽くなっていたので苦労しなかったが 僕がやっていた就職活動についてお話ししたいと思う。

 

履歴書に吃音と書くべきか

まず吃音者が就活する時に1番悩むことが履歴書に吃音と書くかどうか。

僕は吃音を克服した経緯を自己PRに書こうとしたが 就活サポートセンターで相談したらそれはマイナスになるから 書かないほうがいいと言われ書かなかった。

書類審査はなんとしてでも通過したいので あまり書くのはオススメしない。

 

面接で名前を言わなければならない

面接で名前を言わないというのは避けられない。 面接会場に行った時の受付。 面接中の最初の自己紹介。 少なくとも2回は言わなければならない。

僕がやっていたのは受付の時は面接者の名簿を受付の人が持っているケースが多いので、それで自分の欄を指差してこれですと言っていた。

面接中は絶対に名前を言わないといけないので ここは吃ってもいいと割り切って言うしかない。

 

吃音をカミングアウトするかどうか

ここは吃音者の誰もが悩むところなのだが 僕が思うのは面接で吃ってしまってうまく喋れないなら 面接中に「私は吃音があり、こういう喋り方です」と打ち明けるのがいいと思う。

面接で上手く喋れているならせっかく受かる可能性があるのに 吃音をカミングアウトすることによってマイナスなイメージを与えるかもしれない。

その場合は吃って話せなくなるまでは打ち明ける必要はない。

僕は就職活動は吃音をほぼ克服していたので カミングアウトせずに入社して吃りが再発した時期に言った。

 

アルバイト先で就活

これまで面接での僕の経験を話したが、とは言うものの実際にコネなしの面接で内定を頂いた経験は一度もない。

僕は大学4年生の時、ビジネス街の居酒屋でアルバイトをしていた。 ここで閃いたのが、お客さんがほぼサラリーマンだからここで就活生ですと言ったら会社に入れてもらえるか検証しようと思った。 接客中にお客さんと話す機会があり、「君大学生?」と聞かれたら 「4年です。就活生です。」と図々しいが必ず言うようにした。 すると、中には部長クラスのお偉いさんもいたので名刺を頂くことがあり、 「よかったらうちの会社受けなよ」と言ってくれることがあった。

まあ酒の席だし冗談半分に受け止めていたが 毎回いただいた際は会社を調べ「御社の事業に興味がありぜひ働きたいです」と電話をしていた。 ほとんどは「あーあれ冗談だよ」と言われ恥をかいたこともあったが 1人だけ人事に話を通していきなり人事部長面接に繋いでくれた人がいた。

 

それが今の会社の人だ。

もう人事部長面接で採用が決まったし(一応役員面接も受けたが)、コネだったため気楽に面接に臨めたので吃りなど気にならなかった。

就活生でアルバイトをしていてお客さんでサラリーマンが多い人は こういう就活もアリだと思う。

 

まとめ

吃音者の就活は本当に難しい。 極力マイナスにならないように自分からカミングアウトするのは控えたい。 ただ、中には障害を受け入れてくれる会社もあるのでそういった会社を見つけたい。 またいつどこで誰が見ているかわからないので普段から自分をアピールする癖を付けるのがいいと思う。