ucmilan

日々の体験記

吃音という障害にわからぬまま過ごした8年間

 

この前投稿した動画「自分が吃音だと気づいた経緯」で

 

吃音だと気づかぬまま過ごした8年間について書きます。

 

 

 

吃音症だと思い始めた時期

 

僕が吃音症だと思い始めた時期は中学校1年生の時の数学の授業でした。

 

 

答えが6の問題で、数字の6を言う時に違和感を感じました。

 

6と言いたくても言葉が詰まって出ないのです。

 

イメージで言うと喉を誰かに締め付けられ、言葉を発することができない感じ。

 

ただこの時はそんなに気にもせず、「なんでさっき言いづらかったのだろう。。。」ぐらいに思っていました。

 

この頃は今から10年以上前なので、まだ「吃音」という言葉も浸透していなく

 

調べることもできませんでした。

 

 

 

大学時代~初めてのクラス授業で名前が言えない。。。

 

 

中学生の頃に吃音の症状が出てから特に気にせず生きていましたが

 

本格的に症状が出始めたのが大学に入学してからでした。

 

入学後初めてのクラスでの顔合わせの時の出来事。

 

みんな自己紹介をし、僕の番になったときです。

 

名前を言おうと思っても最初の一言目が出ず、沈黙が生まれました。

 

中学時代に感じた、誰かに喉を締め付けられる感じがまた起きたのです。

 

名前が出ない間、みんなからの視線を浴び立ったまま沈黙だけが続きました。

 

10数秒経ったのち、なんとか言葉が出て名前が言えました。

 

その時のみんなの表情は

 

「この人名前忘れたのかな?」

 

「きもい」

 

「変な人なんだろうな」

 

そういう風に思われたと自分の中で感じ、それ以降自分から話すのはできませんでした。

 

 

 

滑舌が悪いんだと説明する日々。。。

 

 

一言目が出ない時、周りからは当然のようにツッコまれます。

 

ただ、自分でもこれが何の症状なのか、病気なのかわからず

 

「俺、滑舌が悪くて言葉出にくいんだよね。ハハハ」

 

と笑ってごまかす日々が続きました。

 

これが結構苦痛で、自己紹介が必要な場面や新しい人と会わないといけないシーンを

 

避ける日々が続きます。

 

大学生活がスタートし、アルバイトを始めたのですが

 

更衣室で自己紹介をする場面が訪れます。

 

それまで他の人には名札を見せながら自己紹介していたので

 

スムーズに名前を言えました。

 

あ、吃音者は何かを見せながら言うと言葉を言いやすいです。

 

しかしこの時は着替える前で名札がありません。

 

名前も言えず一分間忘れたふりをしやっと言えました。

 

この人は同い年だったのですが、そのあとだいぶいじられました。

 

「コイツに名前聞いてみ?言えないから」

 

暗い吃音者ならいじめと思い、アルバイトを辞めると思いますが僕は笑ってごまかし

 

なぜか溶け込めました。

 

 

 

何の障害かわからぬまま20歳を迎える

 

結局これが何の障害かわからぬまま20歳を迎えました。

 

大学入学とともに始めたアルバイトは店長とけんかして辞め

 

高校時代の職場でアルバイトしていました。

 

普通にレジ打ちもでき、自己紹介する場面も減っていたのであまり気にせず生活していました。

 

 

 

次回、吃音という障害に気づいた話をします。